Upcoming Movie Report/『シネ響』

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『シネ響』


クラシックは普段全く聴かない素人の目線から、
と、あらかじめお断りしておきます。


映画館でクラシックコンサートを体感できる!
ベルリンフィルS席の音を3,000円で!

この『シネ響』、予想をはるかに超え大興奮!

音響がバッチリなのはもちろんのこと、

奏者を背面から見られる!
奏者の指の細かい動きが見える!

など、生のコンサートには無い魅力もあります。

素人なので、

ばんそうこう貼ってるな~
指輪してるな~
もみあげが二等辺三角形だな~

など、しょうもない所にまで目が行ってしまいます。
それもまた楽し。

『マエストロ6』は、その名のとおり、
世界屈指の名指揮者6人とそのオーケストラのコンサートが上映されます。
(各作品2週替わりで上映されます。)

サイモン・ラトル指揮    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバド指揮  ルツェルン祝祭管弦楽団
リッカルド・ムーティ指揮  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・バレンボイム指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ロリン・マゼール指揮    ニューヨーク・フィルハーモニック
グスターボ・ドゥダメル指揮 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ

今回はサイモン・ラトル編を見てきました。

前半はラフマニノフ、ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18。
後半はチャコフスキー、くるみ割り人形 作品71第2幕。

サイモン・ラトル_サブ1.JPG

ラフマニノフのピアノ独奏は世界的スター(らしい)ラン・ランです。
サイモン・ラトル_メイン.JPG

彼は動きが面白すぎるね。
だいたいピアニストとか指揮者って個性的な動きよね。

上野動物園のパンダ焼きを彷彿とさせる愛嬌のあるフェイス。
・・・名前から連想してしまったのかもしれないが。

コントロール不能になったおもちゃのように、
虚空を見つめて鍵盤を叩きまくる姿は圧巻。

楽譜を置いてすら無いのってすごくないの?!
鍵盤見ないってすごくないの?!

フィニッシュは『椅子から落ちちゃうよ!』ってほど
勢い良くのけぞってました。

そんなユニークな外見なんだけど、
指が美しい。
音は言わずもがな。

指が映るたびにドキッとしてしまう。


後半チャコフスキーくるみ割り人形はCMなどでおなじみの曲が多く、
クラシック素人も楽しめるはずです!

ただどうしても『ウインナー・・・』『ソフトバンク・・・』と、
余計な映像が脳裏にチラつくのが情けない。

題名がかわいらしいんだな~。
『チョコレート』
『コーヒー』
『花のワルツ』
『こんぺい糖の踊り』とか。
乙女心をくすぐられます。


指揮者6人全部聴いてみたい!

特に気になるのが、
ロリン・マゼール指揮編ですね!
なんと北朝鮮で初めて行われたアメリカのオーケストラ公演なんですね~。
歴史的です!
『公演は人類普遍的なこと、個人と個人の間の自然なこと』と、招待を受諾したとのこと。
芸術は言葉も政治も超えますよね~。
素晴らしい!

グスターボ・ドゥダメル指揮編も気になります。
アフロヘアらしいです。
ラストで、指揮者もオーケストラもベネズエラ国旗をあしらった衣裳に着替えるらしいです。
演奏しながら踊っちゃうらしいです。
絶対楽しいでしょ。

そして彼の率いるシモン・ボリバル・ユース・オーケストラというオーケストラにも注目。
ベネズエラの『エル・システマ』というシステムのもとに創設されたオーケストラです。

『エル・システマ』とは楽器を学ばせることで犯罪・非行から子どもたちを守ろうというもの。
生徒の中には麻薬の密売や強盗を経験した者もいて、

彼らの更生という役割も果たしているみたいです。

その中から選抜されたメンバーで組織したのが
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ!



すばらしい!!



すばらしい発想ですよね。

知らなかった!
こんなすばらしい事を行っている国があったなんて!

グスターボ・ドゥダメルもこのオーケストラの出身だそう。



エル・システマを実践するFESNOJIVという財団は
現在ベネズエラに200もの青少年オーケストラを運営しているとのこと。

北朝鮮にベネズエラ。
音楽を楽しみながら、国際情勢にも思いを馳せられる。
素晴らしいじゃないですか!

全部見たい!という人にはありがたいことに、6作品回数券というものがある模様。
15000円、と一回あたり500円もお得になりますね!
さらにシネ響がもっと楽しくなる『入門ブック』付きらしいです。

というわけでいざ映画館へ!
7月31日から新宿バルト9ほか、全国で順次公開。



Text by:Nobuko Kazui


『シネ響』
オフィシャルサイトはこちらから!
http://www.cinekyo.jp/


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